「ノリシン(NORISIN)」は、京都府八幡市にある鉄工・金物の製作会社です。1986年に大手ゼネコン向けの金物施工業として設立され、現在は建築金物、階段・手すり、軽量・重量鉄骨に加えて、携帯電話基地局の鋼材製作、公共事業の金属関連まで手がけています。社名は兄弟の名前を2文字ずつ取ったものだそうです。
鉄工所は、何をどこまで作れるのかが外から見えにくい業種です。ノリシンは工場の設備一覧、営業品目、沿革を公開しているため、依頼できる範囲を事前に把握しやすくなっています。この記事では、その内容を整理しました。
会社概要
| 名称 | ノリシン(NORISIN inc.) |
|---|---|
| 代表者 | 木谷 信一(きたに しんいち)さん |
| 所在地 | 〒614-8238 京都府八幡市内里砂畠18-4 |
| 設立 | 1986年 |
| 主な販売先 | 大手上場企業、電材卸売業者、通信事業者、工務店、官庁関連、食品メーカー、ゼネコンなど |
| 許可・資格 | 京都府建設業許可(建築工事業・とび土工工事業ほか/1998年取得)、日本非破壊検査協会の認定資格(2003年取得)、一級建築士事務所、金融庁認可の保険事業(2013年) |
| 配送 | 1日2回の運送手配により、納期短縮・即納に対応 |
沿革
| 1986年 | 京都府で大手ゼネコン向け金物施工業として「京都範信工業」を設立 |
|---|---|
| 1995年 | 京都府八幡市(現住所)に新工場と事務所を建設 |
| 1998年 | 京都府建設業許可を取得 |
| 2002年 | 事業内容を通信関連にも拡大 |
| 2003年 | 日本非破壊検査協会の認定資格を取得 |
| 2007年 | 通信事業関連の鋼材を主に製作・販売 |
| 2010年 | 太陽光発電設備の鋼材・金物を製作・販売 |
| 2013年 | 保険事業(生命保険・損害保険)の資格を取得 |
対応している内容
取り扱う素材と加工
- 鉄製品:鋼材、通信・衛星局機器、架台、板金、製缶、金物の加工・製作・仕上げ、シェルター製作
- ステンレス製品:箱物、階段、鉄骨、手すりなどの金物製作
- 銅・真鍮・チタン:端子などの製作と加工
- 仕上げ処理:溶融亜鉛めっき、電気めっき、焼付塗装、調色販売。常温塗装は自社で対応
分野
建築・増改築工事、鉄骨金物の製作と施工、電設関連、携帯電話基地局関連、土木関連、太陽光発電関連製品、防災無線関連まで幅広く扱っています。強度計算・設計や非破壊検査についても相談を受け付けているとしています。
基地局の現場溶接
公式サイトで具体的に説明されているのが、通信基地局への鋼材設置に伴う現地溶接です。「溶接は表面の見た目だけでなく、内部まで溶け込んで確実に鋼材が取り付いているかが重要で、経年変化まで考えると経験でしか分からないことがある」という趣旨の記述があります。設置後に人が容易に近づけない場所の構造物では、この考え方が実務上の差になります。非破壊検査の認定資格を持っている点とも結びつく説明です。
小さな依頼から受け付ける
家庭用のS字フックのような小物から、プラント設備やインフラ設備まで対応するとしています。個人、学校、団体、自治体からの依頼も受けており、金物の製作・修繕を「どこに頼めばいいか分からない」という相談先としても使える構えです。
工場の主な設備
シャーリング、パンチングマシン(万能タイプ)、油圧ブレーキ50トン、ボール盤5台、高速切断機3台、メタルソー2台、磁気ボール盤4台、プラズマ切断機、アルゴン溶接機2台、半自動溶接機3台、交流アーク溶接機5台、バッテリー溶接機、エンジン溶接機2台、大型コンプレッサー、焼付塗装ブース1式などを備えています。
溶接機の種類と台数が多いこと、バッテリー溶接機やエンジン溶接機を持っていることは、電源のない現場でも作業できることを意味します。基地局や屋外設備の施工を扱う会社らしい設備構成です。
相談前に確認しておきたい点
- 図面の有無。図面があるか、寸法だけか、現物合わせかで進め方が変わります。手元にあるものを伝えてください。
- 数量と納期。1点ものか量産かで工程が変わります。1日2回の配送手配により短納期に対応するとされていますが、加工内容によります。
- 仕上げの指定。溶融亜鉛めっき、電気めっき、焼付塗装のどれにするかで、耐候性も費用も納期も変わります。屋外か屋内かを伝えると提案を受けやすくなります。
- 設置工事まで頼むかどうか。製作だけか、現場での取り付けまでかを最初に決めておきましょう。
- 検査の要否。強度計算や非破壊検査が必要な案件かどうかを確認してください。
どのような方が検討しやすいか
京都・大阪・奈良の周辺で、鉄やステンレスの金物を特注で作りたい方、既存の手すりや階段の修繕先を探している方、通信基地局や太陽光設備の架台を必要とする事業者、小ロットの製作を断られて困っている方に向いた会社です。1986年から続く工場で、設備と資格が公開されているため、依頼できる範囲を見当づけたうえで問い合わせられます。

