「望月建築アトリエ」は、東京の新宿(代々木)と八王子を拠点とする一級建築士事務所です。戸建て住宅の新築、リフォーム、別荘の設計と工事監理を手がけています。代表は一級建築士の望月新(もちづき あらた)さんで、2008年から現在の体制になりました。
建築家に住宅の設計を頼むとき、いちばん不安なのは「どれくらいの期間がかかるのか」と「お金をいつ払うのか」です。この事務所は引き渡しまでの流れを8段階に分け、設計監理料をどの時点で何%支払うかまで公開しています。この記事では、その内容を整理しました。
事務所の概要
| 事務所名 | 望月建築アトリエ 一級建築士事務所(東京都知事登録 第54323号) |
|---|---|
| 代表 | 望月 新(もちづき あらた)さん/一級建築士(国土交通大臣登録 第297058号) |
| 新宿アトリエ | 〒151-0053 東京都渋谷区代々木2-23-1 ニューステイトメナー1248号室 |
| 八王子アトリエ | 〒192-0914 東京都八王子市片倉町614(打ち合わせ可) |
| 高尾の家(自邸) | 〒193-0843 東京都八王子市廿里町47-9/JR高尾駅北口 徒歩10分。予約のうえ見学可、打ち合わせも可能 |
| 主な業務 | 戸建て住宅の新築設計、リフォーム設計、別荘の設計、工事監理 |
| 相談の範囲 | 狭小敷地・変形敷地も可。土地探しからの相談も受付 |
代表の経歴
1973年、東京都八王子市生まれ。1997年に東京工芸大学建築学科を卒業後、シグマシステム建築事務所、APD建築事務所を経て、2001年に望月大介建築アトリエへ参加。2008年から望月建築アトリエの代表を務めています。小さい頃から自宅に父親の仕事場があり、設計という仕事が身近だったことが進路につながったと書かれています。
2014年には高尾山の麓に自邸が完成しました。住宅系のテレビ番組にも取り上げられた平屋で、予約すれば見学できます。図面や写真では分からない天井の高さ、光の入り方、部屋のつながり方を実際に体感できるのは、依頼先を決める前の材料としてかなり大きいはずです。
引き渡しまでの流れと、設計監理料の支払い時期
| 1. 問い合わせ・ヒアリング | 要望や暮らし方のイメージを話し合う。無料 |
|---|---|
| 2. 基本構想(3週間〜1か月) | 法規や環境条件の調査、計画試案と資金計画の検討。図面や模型でのプレゼンテーション。ここで一緒に進めるかを判断する |
| 3. 基本設計(2〜3か月) | 設計・監理業務の契約(重要事項説明書の交付あり)。平面・断面・立面図と主な設備を予算とのバランスで検討し、概算見積も作成。契約時に設計監理料の25% |
| 4. 実施設計(2〜3か月) | 仕上げ、照明計画、構造設計、造作家具などの詳細設計。確認申請の準備。終了時に50% |
| 5. 工事費調整(2か月〜) | 複数の施工会社へ見積依頼し、内容を査定して予算を確定。施工会社は施工地域や実績を踏まえて相談のうえ決定 |
| 6. 確認申請(1か月〜) | 役所・審査機関へ提出。工事請負契約を締結。確認審査手数料は設計料とは別途 |
| 7. 工事監理(5〜7か月) | 図面どおりに施工されているかの確認、施工図チェック、構造検査、設計変更の調整 |
| 8. 竣工・引き渡し | 完了検査、事務所と施主による検査、是正工事後に立会検査。引き渡し時に25% |
各段階の期間を足していくと、標準的な条件の住宅で問い合わせから引き渡しまで、おおむね1年2か月〜1年半程度が目安になります。土地探しから始める場合や、敷地条件が特殊な場合はさらに時間がかかります。入居したい時期が決まっているなら、そこから逆算して相談を始めるのが現実的です。
支払いは25%・50%・25%の3回に分かれています。実施設計が終わった時点で合計75%を支払う形になるため、資金計画では着工前にまとまった金額が必要になる点を織り込んでおく必要があります。
アフターケア
引き渡しから1か月後と1年後に定期点検があります。それ以降もメンテナンスや修繕の相談を受け付けているとされています。住んでみて初めて気づく不具合は必ず出るものなので、点検の時期が明示されているかどうかは確認しておきたい点です。
相談前に確認しておきたい点
- 設計監理料の料率。支払い時期の割合は公開されていますが、工事費に対して何%かは記載がありません。見積もりの段階で確認してください。
- 設計料に含まれない費用。確認審査手数料や完了審査手数料は別途と明記されています。地盤調査、登記、地鎮祭・上棟式の費用なども含め、総額を確認しましょう。
- 基本構想までの費用。ヒアリングは無料とされていますが、基本構想の段階でどこまでが無料かは事前に確認しておくと安心です。
- 対応エリア。新宿と八王子が拠点です。遠方の場合、工事監理の頻度や交通費の扱いを相談してください。
- 自邸の見学は予約制です。実際の空間を見てから判断したい場合は、早い段階で申し込むとよいでしょう。
- 施工会社の選び方。複数社に見積を依頼して査定する方式です。すでに希望する施工会社がある場合は、その扱いを相談してください。
どのような方が検討しやすいか
建売やハウスメーカーの規格住宅ではなく、敷地や暮らし方に合わせて設計してもらいたい方、狭小地や変形地で計画に悩んでいる方、平屋を検討している方、土地探しの段階から相談したい方に向いた事務所です。実際に建てた住宅に足を運んで確かめてから決めたい方にとっては、自邸を見学できる点が判断の助けになります。一方、短期間での完成を優先する方、費用の上限が厳しく決まっている方は、初回の相談でスケジュールと予算の前提を率直に伝えたうえで検討してください。

