「ワードプレスウイルス対策所」は、ウイルス感染やハッキングを受けたワードプレスサイトの調査・除染・復旧を請け負うサービスです。サイトを開くと勝手に別のページへ飛ばされる、管理画面にログインできない、身に覚えのないファイルがサーバー内に増えている、といった状態への対応を扱っています。
この種のトラブルは、原因の特定と復旧の手順が分からないまま触ると被害を広げやすい分野です。この記事では、料金・作業範囲・依頼前に押さえておきたい点を公式サイトの情報から整理しました。
感染が疑われる場合にまず確認したいこと
作業を依頼するかどうかにかかわらず、管理画面・サーバー・データベースのパスワードを変更し、契約しているサーバー会社の窓口に状況を連絡してください。ウイルス配布の踏み台になっている場合、サーバー会社側で一時的に公開停止の措置が取られることがあります。また、感染後に取得したバックアップから戻すと、感染したファイルごと復元してしまう可能性があります。本記事は復旧の成否を保証するものではありません。
基本情報
| サービス名 | ワードプレスウイルス対策所 |
|---|---|
| 対応内容 | サーバーのウイルス調査、除染(駆除)とサイト復旧、ハッキング予防・対策、重度の場合はサーバー移転 |
| 対応する症状 | ファイルの改ざん、データベースの改ざん、強制リダイレクト、マルウェアの混入、管理画面へアクセスできない状態など |
| 申し込み方法 | 公式サイトのフォームからの直接依頼、またはスキルマーケット経由 |
| 作業に必要なもの | サーバーの接続情報(ファイル転送用のアカウント情報など) |
| あわせて対応 | ホームページ制作 |
料金
| ウイルス感染の調査 | 5,000円(税別) |
|---|---|
| 感染の予防・対策 | 5,000円(税別) |
| 除染・サイト復旧① | 8,000円(税別)/ページ数やデータ量が少ない場合 |
| 除染・サイト復旧② | 15,000円(税別)/ページ数やデータ量が多い場合 |
ページ数のほか、プラグインの数、画像や素材の量が多いサイトは②の区分になると案内されています。まず調査だけを依頼して状況を把握し、そのうえで除染に進むかを判断する、という進め方ができる料金構成です。
作業の内容
1. サーバーのウイルス調査
サーバーの接続情報を預かり、サーバー内のファイルを順に確認していきます。目視での確認に加えて、マルウェア検査用のプラグインを使って感染状態を調べると説明されています。この段階で改ざんされたファイルや感染の疑いがあるファイルが見つかった場合、除染作業が必要と判断されます。
2. 除染とサイトの復旧、再侵入への対策
感染したファイルを削除し、改ざんされたファイルはいったん削除してから正規のファイルをアップロードし直す形で復旧します。そのうえで、外部から再び侵入されないための対策を施すという流れです。公式サイトでは、内部にウイルスが残ったまま外部からの侵入だけを遮断しても、内部から感染が広がる恐れがあるため、内部の駆除を徹底する必要があると説明されています。
3. 重度の場合はサーバーごと移転
除染を行っても防ぎきれない事例では、サーバーごと引っ越すしか方法がないケースがあるとされています。この場合、感染したファイルをそのまま持ち込んでは意味がないため、移せるデータは移しつつも、実質的にサイトを作り直す前提になると案内されています。
依頼前に確認しておきたい点
- サーバーの接続情報を預けることになります。作業の性質上避けられませんが、依頼先の連絡先・実在性・作業後のアカウント情報の扱いを確認し、作業完了後はパスワードを変更してください。
- カスタマイズした内容は戻りません。改ざんされたファイルは正規のファイルに置き換えられるため、テーマやプラグインに直接手を加えていた場合、その部分を元に戻す作業は依頼者側で行うことになると明記されています。作業前に、自分で加えた変更点を書き出しておくと復元しやすくなります。
- バックアップからの復元は慎重に。感染時期がはっきりしない場合、バックアップ自体がすでに汚染されている可能性があります。除染後に古いバックアップを戻すと、作業がやり直しになることがあると注意喚起されています。
- 料金は税別表示です。調査と除染を両方依頼する場合の合計や、サーバー移転が必要になった場合の扱いは、見積もりの段階で確認してください。
- 再発防止まで含めて相談を。侵入経路が塞がっていなければ同じことが繰り返されます。ワードプレス本体・テーマ・プラグインの更新、使っていないプラグインの削除、管理画面の保護など、復旧後の運用についても確認しておくと安心です。
- 公式サイトのお知らせは2020年で更新が止まっています。サービスの受付状況や料金が現在も同じかどうかは、問い合わせの際に確認することをおすすめします。
どのような方が検討しやすいか
ワードプレスで作ったサイトが突然別のページへ飛ぶようになった方、サーバー会社から改ざんの通知を受け取った方、社内に対応できる担当者がいない方、まず調査だけ依頼して状況を把握したい方に向いたサービスです。一方、サーバーやファイル構成を自分で把握できていて復旧の手順が分かる方、外部に接続情報を渡せない社内規定がある方は、自社対応やサーバー会社の有償サポートも含めて比較するとよいでしょう。

